すんこのアトリエとうぐいす工房

ゼロから始めるパソコン生活

多機能バックアップソフトAOMEI Backupperの使い方とレビュー

多機能バックアップソフトAOMEI Backupperの使い方とレビュー

AOMEI Technology様よりご依頼を受け、
今回はAOMEI Backupperをレビューしたいと思います。

AOMEI Technology様はファイルのバックアップソフトウェアを開発している会社です。

画像や動画などのデータはハードディスクに保存しますが、
ある日突然ハードディスクが故障してこれらのデータを失ってしまいます。

そんなことにならないようにこまめにバックアップしておくと安心です。

AOMEI Backupperは多機能のバックアップソフトです。
システムとデータのバックアップ、復元、クローンなど、
様々な機能を有しています。

その中でもAOMEI Backupperは世界中の180か国に顧客を持ち、
50百万人以上のユーザーにサービスを提供している信頼のおけるソフトウェアです。

AOMEI Backupperをインストール

AOMEI Backupperトップページ

AOMEI Backupperのページにアクセスします。

AOMEI Backupperのダウンロード

無料ダウンロードをクリックし、インストーラーをダウンロード。
ダウンロードしたファイルをダブルクリックしてインストールです。
特に問題はないと思います。

AOMEI Backupperの使い方

有料版への誘導

起動時にスキップをクリックすると無料版(Standard版)を使用、
Pro無料体験版をクリックすると有料版(Professional版)を
30日無料体験することができます。

インストールの完了

今すぐ体験をクリックする前に、
気になる人はユーザー体験向上計画のチェックを外しましょう。

Windows11チェック

初回起動時にWindows11ではない人は
Windows11更新チェックツールが起動します。

お使いのパソコンがWindows11に対応しているかチェックしてくれるので
気になる人はチェックしてみましょう。

AOMEI Backupperのメインメニュー

AOMEI Backupperのメインメニューです。
行ないたい処理のアイコンをクリックしましょう。

ちなみにホームは初めは特に何もできませんが、
何か処理お行なうと履歴が表示され、その作業に対して処理を行うことができます。
追加で何かしたい時用ですね。

バックアップ

データをディスク単位やファイル単位で
バックアップのイメージファイルを作ります。

イメージファイルとは複数のファイルを1つの入れ物にまとめて
1つのファイルとして扱うものと思ってもらって大丈夫です。

システム、ディスク、パーティション、ファイルと4種類あります。

バックアップは以下の表の通り。

システムバックアップ 現在のシステムデータと起動データをバックアップ
ディスクバックアップ ディスク全体をバックアップ
パーティションバックアップ ディスクをパーティション単位でバックアップ
ファイルバックアップ ファイルかフォルダ単位でバックアップ

用途に応じて選択しましょう。
個人的には使うのはシステムバックアップとディスクバックアップくらいかな。

システムバックアップ

やり方はほとんど同じなので、システムバックアップを例にしたいと思います。
と言っても操作することはほぼないです。

タスク名(バックアップするファイル名)の変更と保存先の選択くらいですね。
右下の開始をクリックすればバックアップが開始されます。

処理時間はバックアップするファイルサイズにもよりますが、
80GBで10分ちょっとかかりました。
(Professional版なので、Standard版はもうちょっと時間かかるのかな?)

バックアップオプション

オプションをクリックするとバックアップの設定ができますが、
ここはあまりいじらないほうがいいと思います。

するとしたらパスワードを設定するくらいですかね。

バックアップ後の処理

バックアップ処理中にもオプションがクリックできますが、
このオプションは開始前とは別のものです。

ここではバックアップ完了後の動作などを設定できますが、
バックアップ完了時にイメージの整合性を検証に
チェックを入れておくことをおすすめします。

これはオリジナルファイルとバックアップファイルを比較することで
きちんとバックアップできたかを確認する機能です。

システムファイルなど大事なファイルの時は特に強くおすすめします。
本当にたまにですが、バックアップファイルが壊れているときがあるので。

同期

ディスクのデータを別のディスクなどにまるまるバックアップする機能です。
同期をすることで、全く同じ状態を別のディスクに維持することができます。

同期とは同期元の状態を同期先と同じにすることでバックアップする機能なので
双方向同期以外は同期先はいじらないようにしてください。

同期方法を選択

同期する方法を選択します。

同期方法の違いは以下の通り。

元変更で先も変更 先変更で元も変更 同期間隔
ベーシック同期 実行またはスケジュール
リアルタイム同期 変更があった瞬間
ミラー同期 実行またはスケジュール
双方向同期 実行またはスケジュール

同期も基本的な操作は同じなので、リアルタイム同期でやってみます。

同期元、同期先を指定

同期元と同期先を設定して開始をクリックするだけです。

同期元は+アイコンをクリックして複数追加することができます。

同期オプション

削除操作を同期元と同期先でリンクさせる場合と、
同期元と同期先のファイルが同じかどうかのチェックをON/OFFできます。

特にいじる必要はないと思います。

同期ファイルフィルター

同期元にカーソルを合わせると右側にアイコンが表示されます。

左側のアイコンをクリックすると同期するファイルのフィルター設定ができます。

同期ファイルフィルター設定

ファイル包含マスク

同期したいファイルを設定します。

複数登録でき、その場合はセミコロン(;)で入力します。
またアスタリスク(*)でワイルドカード(任意の文字列)にできます。

*.txt;*.png;*.mp4と入力すると、
拡張子txt、png、mp4のファイルのみ同期します。

ファイルの除外マスク

同期したくないファイルを設定します。
入力の仕方はファイル包含マスクと同じです。

.tmp、.bakなどの一時ファイルを設定しておくといいですね。

フォルダの除外マスク

同期したくないフォルダを設定します。
ここに入力した文字列のフォルダを除外します。
入力の仕方は同じです。

*sunkoとすればAsunkoやBsunkoなどsunkoで終わるフォルダを
sunko*とすればsunkoAやsunkoBなどsunkoで始まるフォルダを
すべて除外します。

サブフォルダを含むや隠されたファイルとフォルダを除外する、
システムファイルとフォルダを除外するはよくわからない人は
チェックを入れておいた方がいいです。

・双方向同期以外は一方向同期のみです。
同期先のデータを変更した場合、同期実行時に同期元のデータに修正されます。
同期先のデータを削除した場合、
同期元にそのデータがある場合はコピーされるといった感じです。

・同期元に特別なシステムファイル
または特別なセキュリティ属性を持つフォルダがある場合、
それらは同期できないです。

・同期先のファイルシステムがFAT/FAT32の場合、
4GB以上の単一ファイルがFAT/FAT32だと扱えないので、
4GB以上のファイルをそのフォルダに同期できません。

・同期後に同期元のフォルダ名を変更すると機能しなくなるので
気を付けてください。

・パスの長さは256文字までなのでパスの長さに気を付けてください。※注意

復元

復元メニュー

バックアップしたファイルを復元します。
バックアップしたイメージファイルを選択でもできますが、
履歴がある場合は履歴から選択できるので楽です。

復元ファイル選択

タスクを選択をクリックすると履歴を選択できます。

復元するファイルを選択

バックアップイメージを選択すると、
バックアップしたファイル一覧が表示されるので復元したいファイルを選択します。

復元するファイルを個別に選択できるのはいいですね。

復元先を選択

最後に復元先を設定して開始をクリックです。
復元もバックアップと同じくらいの時間ですね。

クローン

クローン

ファイルのコピーですね。
ディスク単位、パーティション単位でコピーします。

システムクローン

システムパーティションをクローンします。

システムクローン

クローン先を選択して次へをクリック。

当たり前ですが、システムパーティションがあるディスクは選択できません。

注意事項

クローンを実行するとクローン先のデータが削除される旨の注意が表示されます。
クローン先のデータは消えるので注意してください

システムクローン最終確認

最終確認が表示されるので開始をクリックすればクローンが開始されます。

画面下にオプションがありますが、
クローン先がSSDの時にSSD4Kアライメントにチェックを入れるくらいですね。

ディスククローン

ハードディスク全体のデータを別のハードディスクにコピーします。

ディスククローン元

クローンしたいディスクを選択して次へをクリック。

ディスククローン先

クローン先のディスクを選択して次へ。

システムクローンの時と同様に
クローン先のデータは削除されますとの注意が表示されるので
よければはいをクリック。

ディスククローン最終確認

最終確認画面になるのでよければ開始をクリックしてクローンを開始します。

この時画面下のオプションで細かく設定できます。

①パーティションを編集

ディスククローンのパーティション編集

クローン先にコピーする時、パーティションをどうするか設定できます。

パーティションのサイズを変更せずにコピー

クローン元のパーティションサイズでそのままコピーします。

クローン元のパーティションサイズより
クローン先のパーティションサイズが大きい場合は
残りの部分は未割り当てになります。

各パーティションに未使用領域を追加

クローン元のパーティションサイズより
クローン先のパーティションサイズが大きい場合に
残りの部分に未使用領域を追加してパーティションサイズを維持します。

1TBのハードディスクに0.5TBのディスクをコピーする時に
サイズを変更せずにコピーを選択すると、
0.5TBのコピーしたパーティションと0.5TBの未割り当て領域ができるのに対し、
こちらの場合は1TBのパーティションの中に0.5TB使用になります。

ちょっとわかりにくいかもしれませんが、
こちらの場合は普段コピーしてる感じでしょうか。

パーティションのサイズを手動で変更

スライドバーで自由にパーティションサイズを設定する場合はこちら。

画像の様に左右に未割り当て領域を作成することも可能です。

②SSD4Kアライメント

クローン先がSSDの場合はチェックをいれましょう。

③セクター単位のクローン

クローン元のディスク使用状況に関係なくすべての領域をコピーします。
チェックを外すと使用している場所(存在しているファイル)のみコピーします。

例えば、1TBのハードディスクで0.5TB使用の場合、
チェックを入れた時は1TB分をコピー、
チェックを入れてない時は0.5TB分をコピーするってことですね。

パーティションクローン

こちらはパーティションサイズ単位でコピーします。

やり方はディスククローンとほぼ同じなので割愛します。

パーティションクローン

パーティションを編集では
パーティションサイズの変更とドライブ文字を設定できます。

ツール

バックアップ、同期、復元、クローンと機能を紹介してきましたが、
AOMEI Backupperでできることはそれだけではありません。

その他のツール

Win11更新チェックツール

初回起動時に表示されたやつですね。

お使いのパソコンがWindows11に対応しているかチェックすることができます。

ブータブルメディアの作成

ブータブルメディアとはOSを起動させるためのメディアの事です。

普段Windowsはハードディスクから起動しますが、
ハードディスクの故障などで起動しなくなった時に
ブータブルメディアがあればブータブルメディア経由で起動させることができます。

ブータブルメディア作成

Windows PEの方を選択しましょう。

ブータブルメディアは
DVD、USBメモリ、イメージファイルに作成することができます。

イメージをマウント

バックアップで作成したイメージファイルはそのままでは扱うことができません。
仮想ドライブにマウント(パソコンにハーディスクと認識させる)することで
初めて中のファイルを扱うことができます。

ここでバックアップしたイメージファイルをマウントさせて、
バックアップファイルをいじることができます。

回復環境

ブートメニュー作成

パソコンを起動した時にWindowsを起動するか、AOMEI Backupperを起動するか
選択できるようにできます。

Windowsが壊れて起動できなくなった時にAOMEI Backupperだけを起動して
Windowsを復旧させることができます。

電源は入るけど、Windowsが起動しない時の保険ですね。

AOMEI Backupper回復環境を有効にするにチェックを入れ
はいをクリックするだけです。

ブートメニューの待機時間を変えることで表示時間を変更できます。

ディスク消去

ディスクのデータを完全消去できます。
ゴミ箱に入れてゴミ箱を空にしても復元できてしまう場合がありますが、
この方法で消去した場合は復元できません。

ディスクの消去

パーティション単位、ディスク単位のどちらで消去するか選択します。

消去方法を選択

データを消去するパーティション、またはディスクを選択し、
消去方法を選択します。

下に行くほど完全に消去できますが、時間がかかります。

実行するとデータは完全消去されるので、扱いには十分気を付けてください。

メール通知設定

処理の完了、失敗、処理確認の時にメールかSMSに通知する設定です。
個人使用の時はあまり必要ないかなぁ。

共有/NASデバイス管理

バックアップの保存先として使用する
共有ドライブやNAS(ネットワーク上のディスク)を追加・管理できます。

使ってるパソコンが一つの人にはあまり関係ない項目ですね。

ログ

AOMEI Backupperでの作業履歴を確認することができます。

勝手にいじられてないかの確認とかに使える?

イメージをチェック

バックアップしたイメージファイルが壊れていないかチェックすることができます。
チェックは数分もかからずすぐに終わります。

配置をエクスポート/インポート

AOMEI Backupperでバックアップしたイメージファイルなどは
ホームにリスト化され次回から簡単にアクセスできるようになりますが、
このホームの状態を保存、読み込みする機能です。

AOMEI Backupperの無料版と有料版の違い

無料版と有料版の違い

無料版と有料版の違いは処理の速度と機能の追加です。

無料版でも十分多機能ですが、
OSをSDDへ移行、リアルタイム同期、異なるハードウェアに復元は
特に欲しい機能ですね。

その他のプラン

有料版はProfessional版の他にも複数ありますが、
それらは主としてビジネスとして使用する人向けなので
個人で使用する場合は必要ないです。

無料版でも十分な機能がありますが、
Professional版を体験してみて自分には追加機能が必要だなと感じたなら
Professional版にするのもいいですね。

※価格は変動します。

AOMEI Backupperを使ってみた感想

多機能バックアップソフトのAOMEI Backupper

多機能すぎて紹介が長くなってしまいましたが、
それぞれの作業はほとんどクリックしていくだけで簡単にできます。

しかもバックアップ中でも他の作業が出来るので
待ち時間も気にならないのがいいですね。

パソコンはいつ壊れるかわかりません。
有事の際に備えてバックアップを作成しておきましょう。

有料版に限りますが、異なるハードウェアに復元できるので
パソコンの買い替え時にもすぐに元の環境に戻すことができます。

バックアップ、同期からクローンまでデータ管理に関して
すべてをこなすAOMEI Backupper

その扱いやすさからもパソコンよくわからない初心者の人にも
おすすめのソフトです。

FLASH SALEで25%OFFで購入できますよ。

バックアップソフトでお困りの人はぜひ利用してみてください。