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複数のクラウドを一括管理できるWebアプリケーションMultCloudの使い方とレビュー

複数のクラウドを一括管理できるWebアプリケーションMultCloudの使い方とレビュー

複数のクラウドストレージを利用していると、
それぞれのクラウドストレージでログインし、
作業しなければならなくて面倒な思いをしている人はいませんか?

そんな面倒な作業を一括管理してまとめて処理できるようにしてくれるサービスが
MultCloudです。

オンラインのブラウザツールなので、デバイスを選ばずどこでも利用できます。

なお、MultCloudはクラウドストレージ統合管理ツールなので、利用するには各クラウドストレージにそれぞれ登録しておく必要があります。

MultCloudの仕様

MultCloudはGoogle DriveやDropbox、OneDriveなど主要なものの他にも
30個以上のクラウドストレージを一括管理し、
複数のクラウド間でファイルを転送、同期することができます。

詳しくはMultCloudに追加できるクラウドを参考にしてください。

クラウド間の転送、同期は複数のMultCloudのサーバーで行なわれるため
実行後はデバイスの電源をOFFにしても大丈夫です。

そのためスケジュール化すれば、こちらの作業状況を気にすることなく
バックアップ、同期ができるようになるわけですね。

MultCloudに登録する

MultCloudのページにアクセス。

MultCloudに登録する

今すぐ登録をクリック。

登録情報を入力

アカウント名、メールアドレス、パスワードを入力し、
画像の文字を入力、アカウントを作成をクリックで登録完了です。

その下のチェックを入れると、メルマガが届くようになります。
ここはお好みで。

また、Facebook、Googleのアカウントを持っている人は
そのアカウントでも登録できます。

MultCloudの使い方

MultCloudに登録が終わったらメニュー画面になりますが、
このままでは何もできません。

まずは利用しているクラウドストレージを追加しましょう。

ほとんどの人はGoogle DriveかOneDriveかな?

クラウドストレージを追加する

MultCloudのメインメニュー

まずはマイクラウドのクラウドを追加から
利用しているクラウドストレージをクリックして追加します。

各クラウドストレージにログインし、アクセス許可を求められるので許可します。

クラウドサービスを追加

追加したクラウドストレージが表示されれば成功です。

各クラウドストレージをクリックすると
そのクラウドストレージに保存されているファイルの一覧が表示されます。

クラウド上のファイルを操作

ファイルを右クリックすると操作メニューが表示されます。

ダウンロードはデバイスに保存、
コピー先は、コピーするクラウドサービスを選択してそこにコピー、
公式サイトはそのファイルがあるクラウドサービスの場所にアクセスします。

共有で共有設定をすることで、SNSなどでファイルを共有することができます。

ファイルの共有設定

共有をクリックして、共有方法を選択します。

公開共有 誰でもアクセスできるリンクを生成します
非公開共有 アクセスするにはパスワードが必要になります
ソース共有 クラウド上のファイルを直接共有します

よくわからない場合は非公開共有を選択しましょう。
共有の作成をクリックすると共有リンクとパスワードが生成されるので、
共有する場合はそれらを教えてあげてください。

共有ファイルページ

非公開共有にした場合、共有リンクにアクセスすると
パスワード入力画面になるのでパスワードを入力してOKをクリックすることで
ファイルにアクセスすることができるようになります。

共有ページでは、クラウドに保存、デバイスに保存、共有リンクの保存ができます。

クラウド転送

クラウドストレージ間でデータを転送します。

転送元を指定

左側が転送元になります。

クリックして転送元のフォルダまたはファイルにチェックを入れて指定します。

転送先を指定

右側が転送先です。

クリックして転送先を指定します。

選択したフォルダの右側にあるアイコンをクリックすると
新しいフォルダを追加できます。

今すぐ転送をクリックして開始です。

処理履歴はタスクリストに追加されます。
MultCloudのすべての処理はタスクリストで処理の編集、再実行ができます。

転送オプション

オプションをクリックして転送の処理を細かく設定することができます。

転送先に同じファイルがあった時の処理の設定や、
転送後に転送元のファイルを削除(ファイルの移動)するかなど設定できます。

Eメールは処理完了時に指定のメールアドレスに完了メールを送る設定です。

デバイスを起動しておかなくても処理できるので、
出かけにセットしたり、スケジュールで定期的に処理を実行しているときなど
きちんと処理が実行されているか確認できるのはいいですね。

転送フィルタ

有料版のみの機能ですが処理するファイルを拡張子で選別することができます。

無視でその拡張子を除外、包含でその拡張子のみを処理です。

それぞれチェックを入れテキストボックスに拡張子を入力して
追加をクリックするとリストに追加されます。

拡張子の.(ドット)は入力不要です。

スケジュールで定期的に自動実行させることもできます。

鉛筆アイコンでタスクリストのタスク名を変更できます。

チーム転送

ビジネスクラウドサービスでの転送処理を実行します。

私はビジネスクラウドを利用していないので利用できませんでしたが、
基本的な操作はクラウド転送と同じです。

クラウド同期

同期元クラウドストレージと同期先のクラウドストレージを同じ状態にします。

クラウド同期

同期元と同期先をそれぞれクリックして指定し、
同期方法を選択して今すぐ同期をクリックです。

クラウドストレージ全体かフォルダ単位で設定可能です。

同期オプション1

同期モードはクラウド同期画面でもできますが、
有料プランの場合はオプションでさらに細かく設定できます。

ベーシック同期

クラウド同期を実行、スケジュールした時のみ同期

リアルタイム同期

同期元に変更があった時にすぐに同期

同期オプション2

一方向同期

同期元の変更は同期先に反映されますが、同期先の変更は同期元に反映されません。

双方向同期

同期元の変更は同期先に反映され、同期先の変更も同期元に反映されます。

有料プランの同期オプション

有料プランのみですが、ベーシック同期、一方向同期の場合に
さらに細かく同期方法を設定できます。

シンプル同期

無料プランでも使えるオーソドックスな同期方法です。
同期元で変更されたファイルを同期先に反映させます。

ミラー同期

同期元と同期先の状態を同じにします。

移動同期

同期先に同期後、同期元のファイルを削除します。

累積同期

同期元のファイルを削除しても、同期先のファイルが削除されません。

更新同期

同期先のファイルを削除し、同期元のファイルと同じ状態にします。

増分同期

増分同期を実行する度に同期先にフォルダを作り、
同期元で新しく変更されたファイルのみを転送します。

と説明されていますが、試してみたところ同期元のファイルすべてが
作成されたフォルダに転送されました…

フル同期

増分同期を実行する度に同期先にフォルダを作り、
そこを同期元と同じ状態にします。

クラウドバックアップ

クラウドバックアップ

バックアップ元とバックアップ先を指定して、
クラウド間でバックアップを取ることができます。

クラウド転送とほぼ同じなので、使用頻度は低いと思います。

リモートアップロード

httpやhttps、magnetリンクやtorrentファイルからクラウドにダウンロードします。

使用する際には著作権に注意しましょう。

リモートアップロード

タスクを作成をクリック。

ダウンロードリンクを入力

①をクリックしてダウンロード先のクラウドを指定。

②にファイルのリンクを入力、またはtorrentファイルを追加します。

共有

クラウドストレージ一覧から
ファイルの共有設定したファイルの一覧が表示されます。

共有ファイル一覧

私からの共有データが自分が共有したファイル、
保存された共有データが他の人が共有した共有したファイルです。

右クリックで編集できます。

共有設定で共有方法の変更、
ソースへでそのファイルが保存されている場所を表示、
共有へで共有ページに移動します。

共有を止めたい場合はキャンセルをクリックします。

サブアカウント管理

有料プランの場合、サブアカウントを作ることができます。

サブアカウントではアクセス権限の設定ができるので、
共同編集するときに自分のアカウントを教える必要がなくなります。

サブアカウントの作成

人物アイコンをクリックすると表示されるメニューから
サブアカウントをクリック。

サブアカウントの設定

①ユーザーを追加をクリックして、アカウント名とパスワードを設定します。

②フォルダーの割り当てから
そのサブアカウントでアクセスできるフォルダーを選択します。

③そのフォルダの管理権限を設定します。

読み込みはダウンロード、プレビュー、コピーのみ
書き込みはファイルの作成、アップロード、削除、名前の変更ができます。

ダウンロードのみのアカウントにしたい場合は読み込みのみにチェックします。
編集もできるアカウントにする場合は
書き込みと読み込みの両方にチェックをいれましょう。

④でサブアカウントのアカウント名とパスワードの変更ができます。

ユーザーやフォルダー欄にある項目にカーソルを合わせると表示される
ごみ箱アイコンでその項目を削除できますが、
ユーザーを削除するにはまずそのユーザーに設定されたフォルダーを
削除する必要があります。

MultCloudの無料版と有料版の違い

MultCloudの料金プラン

無料プランの他に、月間プラン(1,180円/1か月)、四半期間プラン(2,880円/3か月)、
年間プラン(13,980円/1年)の3つのプランがあります。

無料プランと有料プランの違いは、月間転送量と同時処理数、同期方法の違い、
そして、処理の速度
ですね。

また、有料プランでは処理時のフィルター設定、
サブアカウントを追加して複数人で管理
できます。

有料プランごとの違いは月間のデータ転送量の違いだけです。

基本的な機能は無料プランでもすべて使るので、
無料プランを試しに使ってみて不便を感じるようだったら
有料プランも視野に入れる感じでいいと思います。

MultCloudを使ってみた感想

複数のクラウドストレージを一括管理できるMultCloud

多機能バックアップソフトAOMEIBackupperの使い方とレビューで記事にしたAOMEI Backupperのクラウドストレージ版と言った感じですね。

同社の開発ソフトなので使い方もほぼ同じです。
操作も指示に従ってクリック、選択していくだけなので初心者にも安心です。

クラウドストレージを利用している時点で
パソコン初心者ではないような気もしますが…

有料プランで利用できるフィルター設定やサブアカウントは
個人で利用する分には必要ないと思いますが、
無料プランの処理の速度がちょっと気になりますね。

月間転送量、同時処理数、同期方法はヘビーユーザー出ない限り
気にしなくて大丈夫かな。

個人のライトユーザーは無料プラン、個人のヘビーユーザーや企業の方、
チームで何かを制作している方は有料プランをおすすめです。